2013年9月22日日曜日

睡眠を導入するための反復運動

繰り返しは眠気を誘う。同じ道を何度も通っていることに気づくと最初は困る。でも、本当に困り果てたあとには、眠るしかない。眠りに落ちるために有効な何らかの反復運動は、子守唄を歌ったり髪をすいたり日記を書いたり、何だってかまわない。

ため息が、どんな思いも引き受けてくれるのでつい頼ってしまう。うれしくても寂しくても、失望しても孤独でも。 でも、どうせならため息だってすっと身体を通るほうがいいのだから、身体はいつもなめらかに動くようにしておきたい。

ジャン=フィリップ・トゥーサンの『浴室』を10年ぶりに読んでいる。このブログタイトルの由来になっている人魚を浴室で飼って一緒に暮らすイメージは、たしかこの小説がもとだったはずなのだが、思いついてから長い時間が経ってしまったので今となっては何だか創作とヒントの境界は曖昧である。

使い道の不確かな言葉ばかり頭の中に溜めているから、いつまでも熱が下がらない。でも、誰にも読めて伝わる言葉で、誰にもわからない秘密を書けたらいい。

0 件のコメント:

コメントを投稿