2013年12月1日日曜日

もしも明日が

MN嬢は「人間なんて変わるわけないじゃない、安心しなよ」と笑って、じゃあ会うのを楽しみにしてるね、と言って電話を切った。確かにそうだ。何度考えても、自分の中のゆがみが今後の人生で矯正される気がしない。ある時期が来たら、その道筋にしたがって、そうするしかない、という覚悟を決めることになるのではないかと思う。今固めているのは、そのための事前の覚悟のような、気がしている。

実家の庭の向こうに見える桐の実は赤い。私の顔色は青白くて、死んだ魚の腹のようだ。

飲み屋で、おでんは売り切れていた。思ってもいないことを言われたり、本当に思っていることを言ったりしながら私はかじりかけのカキフライを見て、カキは一口でたべるべき、という持論について考えていた。そのあと、自己認識より身体が強いと言われるのだ、という人に対して、私は自己認識よりメンタルがきっと頑健なのだわ、と思った。

夜中、人が小声で歌っているのに耳をすます。晴れでも雨でも、私の考えていることはひとつだ。もうだめかもと思ったって、本当に終わるときまで終わりじゃないし、いくら生きたところであなたの人生を狂わす人間の希少価値は変わらない。

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