2013年8月4日日曜日

今に閃く

昨夜彼女はメールで、私への質問に妙な言葉を使った。それまでの会話の流れを、ぐっと変えるみたいにして。 私はびっくりして、口をあけたまま携帯電話の画面を見つめ、ワープするみたいにしてこういう領域に飛び込める脚力を持っている人だな、ま、知ってたけど、と思った。ぎりぎりを掠めたのち、彼女はまたすぐに別の方角へ飛び去っていった。

部屋の本棚を整理した。前段を入れ替えて作家ごとに(多少)並べ直し、プログラミングとか金融の本とかを捨てた。そうしたら、同級生の女の子に昔お説教され、真摯な愛情について勉強しようと思って読んだ、エーリッヒ・フロムとかが奥から発掘された。でも、それと一緒に宇野千代も見つかったし、だいたい発掘しないと出てこない時点で普段忘れているということになるのではないか。あるいは普段から実践できている可能性もあるけど、それにしたって真摯な愛情って何よ、という気分になっている。

とりあえず今夜も書く。書き上げないと、仕方ない。

ある場所で使うので短歌を作った。年に一回、三つか四つ作る習慣なのである。習熟する暇がないので、ださいけど仕方ない。本当は三十一文字の中で、情景や五感を複数種類浮かばせることが出来るようになりたい。

(豪雨にふられて)
 蔵の街雷鳴とどろく夏嵐しとど濡れゆく黒髪のつや

(観劇のあとの飲み会にて)
 夜も更けて言霊さまよう街の辻杯を交わしつ愛を語らう

(実家での留守番)
 床に伏せ母の帰りを待つ犬とパンを分け合う秘密のしあわせ

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