2014年8月16日土曜日

かき氷

数日前、夢うつつでベランダに出てしまった。睡眠導入剤はすでにじゅうぶん効き始めていて、身体が傾いで倒れそうになるのを感じて必死で部屋の中に戻った。倒れたら、自分では起き上がれないだろう、と予感するような眩暈だった。明け方、いちご味のかき氷を口に含む時は、まだのどに薬の味が残っている。それを身体の奥まで押し込むように、かき氷を食べ続ける。薬を飲んだ夜は夢を見ない。

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