深夜に、隣の部屋で犬が鳴く。私は犬が好きなので、犬が鳴くのは嫌ではないけれど、どうして夜中に鳴くことになるのか、心配だな、とは思う。
やはり今日も君の夢を見た。君は犬を連れていた。わたしは自転車を引いて、二人で狭い路地の坂をのぼっていた。ところがのぼりきるところで、君は犬を手放して降りて行こうとする。犬はこちらに寄って来る。わたしは坂をくだる君を連れ戻しに行く。
目がつぶれるほど泣いている最中に、来週乗る予定の飛行機について電話をもらい、鼻をぐすぐす言わせながら、承知しました、かしこまりました、と言い続けたが、電話を切った時には内容を忘れてしまっていた。
向こう一年は、誰とも楽しい気持ちで会いたくない、と思う夜である。
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