そういえば今朝の夢で「あなたの耳はかたちが、悪耳(あくみみ)ね」、と言われたのを、スーパーマーケットへの道すがら、急に思い出した。悪耳なんていう言葉は聞いたことがなかったけれど、耳がぴんと前だけ向いていて、まわりのひとの話をちゃんと聞くことができない、わるい耳のことを言うのだと、女は言った。言われて鏡に映してみると、夢の中の私の耳は独りよがりにとがって、確かに他人の言葉を聞き入れるようには見えなかった。耳がかわいいと思うよ、なんて言われたばかりで、少し浮き足立っていたからではないかと思う。
誰もいないと、食事をつくる気も失せる。絹さやを買おうと手を伸ばして、どうせ食べきれないし絹さやはさや取りが好きなだけで、食べるのはそこまで好きではない、とあきらめる。鯵の刺身、あさり、ほたてのむき身、冷凍のえび。二度と買えない(気がする)ものが、この世にどんどん増えていく。
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