夫である人を、殺してしまっている夢を見た。私は遺体を隠してどこかへ逃れ、誰にも会わないように息をひそめて暮らしているのだった。夢の中でまた眠りに落ち、自分の隠した死体が腐乱していく様子が見えた気がして目が覚めた、というところで目が覚めて、息が止まるほど恐ろしかった。私は絵を描きながら床に倒れて眠っていて、自分が今どこにいるのかも全くわからなくなってしまい、出来ることなら声を上げて泣きたかったけれども息が詰まってそれはできなかった。私は誰も殺していないということが分からなくなってしまって、そう思っているということはもう既に殺してしまったのかもしれず、取り返しがつかないことをした、という強烈な罪悪感に飲まれそうになりながら、やっとの思いで呼吸を取り戻した。殺していない、殺していない、ということが思い出せるまで、それからずいぶんかかった。
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