2015年2月1日日曜日

愛すべき子ども

私の中の幽霊が成仏した日に、わざわざ遠くの町のドトールまで出かけていって、背広の男と会った。背広の男は私の話を聞いて「どうかよく考えてから決断してほしい。わたしも、娘がきみと同い年で、きみと同じ仕事をしているから事情はよくわかる。父親からしてみればきみの気持ちは止められない。でも、くれぐれもよく考えてほしい」というようなことを、関西弁で言った。私は関西の言葉を話したことがなく、体内にその蓄積がないので、彼の言葉をここで再現することができない。

また男の子を生んで育てる夢を見た。これまでは私が誰の子とも知れない子どもを生む不安な夢ばかりだったが、今朝は初めて父親なる男性が登場して、一緒に育児をしてくれた。子どもは静かな手のかからない子で、父親によくなつき、ごはんを食べさせてもらっていた。それで私は何も困ったりあせったりせずに、その様子を眺めていた。

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