すがるように、記憶がとぎれとぎれの日を過ごしてしまった。目が覚めたら新しい薬を飲みついで、意地を張って一日中眠り続けてしまった。
ねえ、子どもにお花の名前をつけるとしたら、何がいいと思う。「すみれかな」えっ、私もそう思ってた。すみれって、名前つけたいと思ってた。「楓っていうのも、いいんじゃない」楓。「生まれる季節にもよるね」
ねえ、子どもにお花の名前をつけるとしたら、何がいいと思う。「すみれかな」えっ、私もそう思ってた。すみれって、名前つけたいと思ってた。「楓っていうのも、いいんじゃない」楓。「生まれる季節にもよるね」
そういう会話をしたような気がするが、まったく嘘かもしれなくて、さっき、幻が浮かび上がるように思い出したのだった。いや、たしかにそう言ってたよと彼は言う。直後に私はこむら返りを起こして、泣いて痛がる私を、男が一生懸命なぐさめては、右のふくらはぎをさすってくれたのだった。そういう夢を見た。今朝になってみると、コンドームがひとつ減っていて、ほとんど覚えていないけれど、たぶんあけて使ったんだろう。
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