2015年5月30日土曜日

頭痛の種

最近二十歳の彼女ができたんやけど、顔がね、完全にきみの若い時みたいでさ、なんか複雑やわー、なんて言うので、あっそっか私もきみも、若い時があったと振り返れるくらいに今は遠くまで来てしまったんだって、地下のライブハウスで思った。かつてそこにいたかでさえ、もう定かではない古都の情景だけがわたしたちを結んでいる。かろうじて。もしかして、ほとんど残像だけで。

昨夜は排卵頭痛がひどくてひどくて眠れなかった。きみはあいつに会いに行く日にはいつも不機嫌だよ、と指摘して私の不甲斐なさをこんこんと叱ったあげく先に眠ってしまった人の横で途方に暮れ、天井を見上げながら首筋を押さえて、頭の重さで何とか頭痛を緩和しようと夜明けまで奮闘した。

0 件のコメント:

コメントを投稿