2014年4月4日金曜日

エルザは憂鬱

今年は春に風邪を引く。臥せったまま身体の熱が上がり、下がるのを待つ。のども痛んで心細い。今日はお料理は休んだ。かわりに行ったファミレスでは何度も「ようこそ」と言われて辟易した。昼どきに行ったカフェはすばらしかった。フランボワーズのショートケーキとレモンサイダーを出してもらい、優雅に口に運んだ。帰りにはパウンドケーキとマドレーヌ、ガレットを買ってはしゃいだ。

いろいろ考えたことがあったけれど、全部消してしまった。私がやりたいのはそんな分析みたいなことじゃない。今考えていたことは独り言で、つまらない私の未練に似た何かだ。私こそ、どこかに置いてきた気持ちを整理しなければならない。

真摯な言葉が嘘っぽく見えて鼻白むことがある。私の言葉がそうなっていなければいいと思いながら、メールを送信する。いつだって、言い過ぎということはない。必ずかはわからないけど、なるべく味方でいるわよ、というサインを送ることが一番ちからになることもあるはずだ。

自律の反対は他律であり、服従である。玄関の鍵の開く音をベッドの中で聞いて、力の抜ける思いがした。

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