2012/6/2
9:30に魏さんとホテルで待合せ。
朝、ほんの少し吐き気がしたが何事もなく出発できた。
まず、国家図書館駅から西単へ行き、1号線に乗り換えて天安門西駅へ。
初めて見る赤い門に、毛沢東の肖像が掲げられている様子は、正直圧倒的なものだった。
10万人収容可能と言われる広場はどこまでも平らで、見通しは少し排ガスで煙っているものの、多くの観光客(様々な国籍)が歩いたり写真を撮ったりしても揺るがない雄大さを持っていた。
人造物に「雄大」なんて言っていいのか。でも、自然でも人造でも違和感のあるような大きさの建物ばかりなのだ。
荷物を預け、天安門の上に上る。日差しが出て眩しい。帽子を持ってこなかったのが悔やまれる。日傘でなんとか凌いだ。
故宮前は、西太后ヘアのカチューシャや弁髪帽子を売る男たちがいて、テーマパークのような賑わい。写真を撮ってくれるサービスもあるようだが値段が怪しい。
端門から入り、金水橋を渡って午門へ。入場料は60元。
人民会館、毛主席記念館と同様の巨大さながら、華やかさと重厚さのバランスが取れているのでとても美しい。『後宮小説』の世界などを思い出しながら歩みを進める。南から北上するだけでずいぶんとかかるようだ。日本の城などと比べても、大きさ・豪華さなどが桁違いである。
名残惜しかったが故宮をあとにして、時計を見ると12:00前。
すぐ北側の景山公演の丘にのぼることにする。小さな階段を10分ほどかけてのぼる。魏さんとずいぶん打ち解けて話ができている。
故宮を一望できる、と聞いていたが本当にそのとおりだった。古都北京は、小説、絵本のようなドラマティックさを、惜しみなく見せてくれる。
公園の丘を下り、外へ出る。静かな道をしばらく行き、 レストランを探す。
時刻は13:30過ぎ。
地安門外大街に出て、豆餠を買ってから峨眉酒家でランチ。
その後タクシーで南鑼鼓巷まで移動して街歩き。雑多な店、ファッションの店などかなりごみごみしていたがアジアのリアリティを感じるパワーがあった。
歩いて后海を目指す。湖畔に出て、柳の木の下を歩く。
銀錠橋はアジアのおもちゃ箱みたいな可愛らしさと得体の知れなさを持つ空間。
対岸のカフェでジャスミン茶を飲んで休む。
中国では、外の席はだいたいソファだ。これが古きよき北京の街並みというのだろうか。
九門小吃は改装中だった。
ずいぶん歩いて、19:30頃タクシーを二環から拾って三里屯へ。
ワンピース、パーカを買う。
表参道か六本木、ソウルの南大門のようなイメージ。什刹海近辺と同じ街とは思えない。どちらかと言うと、三里屯が北京の中でも特殊なのだろうと思うが。
21:00過ぎ、地下鉄に乗って帰路に。二本乗り継いで、21:45頃に動物園駅に戻る。魏さんには最大の感謝。
それにしても、北京の地下鉄の喧噪はすごい。電波があるらしく、走行中も大声で電話をするし、もちろん呼び出し音は鳴るし、離れた所でも話すし、人が降りる前に乗ってくるので、怖い。最後はかなり慣れてしまったのも、また。
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