新しい炊飯器で米を炊いた。妊婦は米の炊きあがる匂いに耐えられないというが、妊婦でもない私も蒸気に咽せた。きもちわるいきもちわるい、と思いながら米が炊きあがるのを待っていて、しかし炊きあがったものを見るとやはり口に入れたくなり、あたたかいのを急いですくって食べた。米にあわせてつくった豚と茄子の味噌炒めは大変おいしかったが、ある時点で突然飽きてそれ以上食べられなくなってしまい、皿の上の三分の一ほどをフライパンに戻した。
いつか離れてしまうかも、と思う。離れたくはないのである。でも願えば願うほど、離れてしまう、とますます思う。
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