何かの試練のような胃痛でずっと横になっていた。14時かと思っていた鳥公園のマチネが15時からだというのを知って、この勢いで起きよう、と思ったので、三鷹まで行った。初日と楽日に観る、ということをこのごろたまにやる。というか、9月の鳥公園もそうだった。劇場でTK女史とFC氏に会って同じ電車で帰った。中央線でいろんな話をしたが、私はそのとき対面の席で居眠りしていた男が、大学のドイツ語クラスで一緒だったカスガ君じゃないかな、と思って気になっていた。アメフト部だったカスガ君のことなんてもう7年くらい思い出したことなかったし、だいぶ若く見えるから本当に彼かは全然わからないけど、休日に練習に行く社会人スポーツマンぽい格好してるし、まあカスガ君じゃないとしても7年ぶりに彼のことを思い出したという事実は私の中に残るし、彼がこの世のどこかで元気にしているといいな、と思った。そして、鳥公園のラストシーンの会話について、考えた。
五反田で用事をすませようかと思って現地まで行ったけど、18時からの公演が気になってしまって池袋に戻った。本当に勝手だ。でも、誰に対して勝手なのか、責任所在があいまいな事柄は勝手にするのがよい。私は広い国道とか三叉路とかが大好きで、なかでも池袋東口の五叉路はすばらしい。赤信号を待つのもいいし、青になって人々がいっせいに渡り始める瞬間もいい。それと同じくらい好きなものは、あとは、おなかすかした男の人、というのがある。
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