5時台かな、と、カーテンの隙間からの光を見て思ったが、時計を見ると6時を過ぎていた。起きてしまった時間の間隔をはかると、きっちり二時間くらいずつになっていた。黙って、周りの音に聞き入っているとなかなか再度眠りに入るのが難しいようだったが、何とか、身体を横たえてじっとしていることには成功した。日の光がもっと入る部屋に住みたい。今の家はどうにも暗くて、明かりもテレビも、私の時間を狂わせる。
Kちゃんと過ごした週末はとても楽しかった。一日に同じカフェに二度行った。「言葉は照明である」と、演劇作家のO氏が言っていて(そういえば彼の最近書いた小説の登場人物ふたりも「O氏」というのだった)「イルミネーションとしての言葉」という言い方もしていたけれど、明るく照らして境界を明らかにしていくことが、今の言葉には求められているのだと思った。光と(闇と)物語について考えた二日間だった。Kちゃんが最後にくれた浅草のおだんごは、色がきれいでつやつやして可愛くて、とてもおいしかった。箱に描いてあった鳥の絵は、伊勢物語のみやこどりだろうと思った。
ふと思い出して、年末に友人から送られてきたメッセージに書いてあったスペイン語の意味を読解したら、思ってもいなかった意味だったのでおどろいた。せいぜい、慣用句的な年末の挨拶だと思って読み飛ばしていたのだが、そういえばスペイン語は一度たりともかじったことがないので、これからは少しくらい考えて読むべきだな、と思った。
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