2014年5月14日水曜日

気配

腫れた目は三日かかって元に戻った。まだ少し跡が残る。悔しさとか強烈な嫉妬心とか、感情にもとづく理由をつけるのは容易い。でもそれでは唾を吐かれて終わりだ。考えるのと、話すのと、書くのが同じスピードで出来ればよいが、それならどうして話す事ではなく書く事を選んでいるのだろう。うまく話せないから書くのではなく、いちばんよくできるから書くのを選びたい。そうありたい。

逃げるようにソファで眠ってしまい、明け方までそのままだった。目が覚めて、下着が苦しいので外し、しばらく横になっていたが起き上がって水を飲んだ。シャワーを浴びてからベッドに入り、そのまま昼までねむって、少しパンをたべてから夕方までまたねむった。苦しい夢を見てじっとり汗をかき、何度も目が覚めたけれど起きられなかった。階下では水道工事の音が響いており、隣人が奇声を上げて騒音に抗議していた。このマンションの住人は、どいつもこいつもおかしくて怖気がする。

重いリュックを背負っている時に風にあおられ、環状道路に落っこちそうになった。本当に危なかったのだが、もしここで死んだら、悔やまれて泣いてもらえるどころか何で死んだのかと叱られてしまうだろうから、死ななくてよかったな、と思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿