とにかく寂しくて、気力がまったく湧いてこないので出かけることができない。他のものは何一つ書けず、この日記ばかり更新している。
という二つの文章を書いたところで、昨夜は睡眠導入剤を飲んだ。そのあとブログとSNSの更新はやめたのだが、浴槽で温まりなおしたのがよくなくて、ちょっとした酩酊状態になってしまったらしく、朝起きて携帯電話を見て少し青ざめた。朝といっても、薬が切れる明け方、まだ暗いころに目が覚めてしまうので、虚しさと後悔はいっそう募る。心の中で謝り倒して、もうしばらく合わせる顔がない、と思ったが、相手にしてみたらそれほどのことではないかもしれないし、ただ深酒をしない私は、酩酊状態に免疫がないので、いつも新鮮に落ち込んだり悲しくなったりしてしまう。
夢では、お花と靴下と紙袋となぜか脱いだ靴を手にもって、坂を上ろうとしていた。荷物を運ぶのは、これから先の人生で背負い続けるものの暗示なので、これから愛と生活とその他いっぱいの雑多な物を一生抱えて、靴を履くことも自ら拒否して、はだしで歩いていかなくてはならない、ということなのだろうか。
そういえばある知人は、身体に合わない睡眠薬を飲んでいたころ、手当たり次第に人に電話をしてしまって翌朝焦る、ということがあったと言っていた。ちなみに今「ちじん」と変換しようとしたら「痴人」のほうが先に出てしまって、ちょうど昨日、春琴抄のことを考えていたこともあるし『痴人の愛』をちゃんと読み直したいなと思った。ああいう、年下の女に溺れる男の心情は、この上なく苛立つものだがこの上なく無視できなくて、それが今に至るまで、そしてこれから先もずっと私を蝕むのだとしたらいったいどうやって生きていったらいいのだろうとさえ思う。 そんなことは憂鬱のごく一部なのだが、相変わらず賞味期限だけを気にして家の中の穀物製品をたべていくのは寂しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿