2014年3月30日日曜日

インサイド・アウト

幼馴染は言った。「あなたは、とにかく頼って甘えてもらわないとだめな人なんだから」。それは私の現状に対する強烈な指摘であり、私は居たたまれなくなって苦笑した。「だめ」と言われた私の日常はくすんで、何かの烙印を押されたようだった。コーヒーショップに遅れて現れたもうひとりの同級生は、座って幼馴染としゃべる私の姿をじっと見ていて、夜中に「姿勢が良くて素敵だった」というメールをくれた。

私の辛辣さは、攻撃のためではなく、その人の力になるためにある。それに際しては自分の立ち位置を守ったり逃げたりすることが恐ろしく下手になることもあるが、これはもう、むき出しのままで生きるしかないのだ。愛されている人は傲慢である。でも、愛する人の心には気付かないでいてもいい。長年染みついた防衛本能に知らぬ間にあざむかれたり、隠されたり、何かしらの陵辱で返されることがあっても、それも許したい。許したい、というだけで、許せるかはわからない。

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