2013年7月20日土曜日

マドモアゼル・ブランシュ

川沿いの公園で津村記久子を読んでいる人がいて、確かに、この場所で、昼休みに読むのにふさわしい本だなあと思った。

マンションの外階段で、服の裾をひっかけて落ちた。おかげで仕事に遅刻した。主に右側を負傷して、特にひざとひじがひどい。皮膚から出る血を見たのは久しぶりだな、ということを考える余裕は、あった。時間が経ってからのほうが、青と赤の痣になって痛む。

今週は横浜に(ふらっと行ける距離じゃないけど)たびたび行ってしまっている。STスポットが地下にあるというのが、いいのだろうか。日のあたらない、白いきれいな壁の劇場。まったく嘘みたいに浮き世の気配を消した空間で、人と関わる、今生きてる人だけじゃなくてもうここにいない人、人だけじゃなくて生き物、命だけじゃなくて時間、季節、空気、あらゆるものを愛することを、私はできるな、って思った。対話は別に言葉だけでしなくてもよくて、でもそれに気づくまでにはたくさん言葉での対話(に似たものとか、すれ違いとか、わかりあえない悲しさを知るとか)をしないとわからない。
 
居酒屋の隣の席で、あの人とつきあう人生もあったなあ、という会話を横で聞いていて、急に力が抜けた。 そんなの、思って生きていたらきりがないわ。考えたら今何で生きてるのかわかんなく、なるわ。

でもそれが原動力になるんだったら生きるしかない、ってところで、これまでもこれからも、やっていくしかないのだと思う。 

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