劇評を書く話と、関係あるようなないような、と私が書くときはもちろん関係あるのだが、刑法の名誉毀損では、たとえ書かれた内容が嘘でも本当でも、毀損された名誉が死者のものであれば罰せられない。でも生きている人の場合はその事実が本当のことでも、罪になる。これは、刑法各論で勉強した話なのだけど(もう講義を受けたのは10年も前だ)今もときどき頭をよぎる。今この瞬間も生きている人、これからも活動を続ける人が、相手だということ。
気にしていた訴訟で、違憲判決が出た。婚外子の相続に関する問題だ。全員一致なんて、大法廷、やるじゃん!と思って、仕事中にとても嬉しかった。
1973年の尊属殺違憲判決まで、日本では尊属加重規定と言って、親とか祖父母とか、父母より系図が同等・上の血族・姻族を傷つけたり殺したりすることは、通常の傷害や殺人より罪が重かった、ということを思い出したりもした。これは憲法の講義の、わりと最初で習う。(今調べたら、これが廃止されるように条文が変わったのは1995年らしい。改正には時間がかかるのだな)
家族のことは、時々考える。
お昼、駅前の喫茶店に行ってサンドイッチを食べた。空席を挟んで隣は女性二人連れで、ひとりはトースト、ひとりはナポリタンを食べていた。ナポリタンを頼んだ女は、いい年して細切りのピーマンを全部よけていたので見ていていらいらした。ピーマンくらい食べろよ。
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